
こんにちは、スタルヒンです。新卒の方の面接の準備をそろそろし始める時期ですよね。いまからIT業界へ就職や転職を考えられている方向けの面接時のアドバイスのブログとなります。ご活用いただけましたら幸いです
私はインターネットが世に普及する前からプログラミングの世界で生業を行ってきました。40年の経験があります。若い時から教わる方がいない環境でしたので、20年は入社面接官の経験があります。役員経験も長くあります。いまは58歳にしてフリーランスでいまだ現役プログラマーです。会社側の考え方もわかってますので皆さんへ有意義なアドバイスができるかと思います。
はじめての就職や転職を考えているかたは以下の不安や疑問を抱えていませんか?
エンジニア転職したいけど面接でどんな質問をされるかわからないなー
エンジニア面接でどんな回答をしたらいいんだろう?
面接内容がわからず準備が出来ないと不安になりますよね。今回は面接にのまれないためにも、相手を知り心づもりをおこなってから、面接で聞かれる質問や回答例について、私が会社役員の時の良く行った質問やそれに対する相手にとっては興味ある回答例を考えてみました。実際の例ですのでみなさんが実践できるように解説していきます。

最近の面接の傾向【IT企業側にまず立ってみよう】
大幅に質問される内容が変わったわけではありませんが、コロナの影響でリモートワークが流行りはじめたことでリモートワークに関する質問が増えています。特に社内SEはリモートワークを提供するためのシステムや仕組みを担当しますので、リモートワークをどのように受け入れて、どのような改善をしていくべきかを聞かれるケースが増えています。リモート作業でも十分コミュニケーションが取れるかどうかと、リモートワークでのセキュリティの考え方をしっかり持たれているかが、採用側では知りたいことなのです。

働き方について
面接官)
出社とリモートワークどちらの働き方を希望しますか?
リモートワークについては正解はありませんのでどちらの働き方を希望するか正直に話せば問題ありません。もしリモートワークを認めない企業であれば、そもそも入社したいかちゃんと考えたほうがいいと思います。そのような企業は考えが古く、IT技術に関してもレガシーな可能性が高いので、自身のキャリアアップに繋がらない恐れがあります。
ゼロトラストについて
https://www.nri-secure.co.jp/service/zerotrust

面接官今はVPNを使用してリモートワークしてもらっていますが、ゼロトラストを実現したいと考えています。ゼロトラストに向けての経験や実績はありますか?
回答例)
最初は出社することにより会社の方たちとのコミュニケーションを行った後にコミュニケーションが可能で仕事ができるようになった時点でリモートワークへ切り替えさせていただければと思っております。その際に経験はありませんが、ゼロトラストには注目していますので実現に必要であるSaaS統合認証基盤のOktaとAzureADについてセミナーに参加したり、書籍を読んだりしていつでも参加出来るように準備をしております
社内SEの界隈ではやはりゼロトラストがリモートワークに必須のセキュリティモデルと考えられていますので質問される可能性が高いです。何かしらの経験があれば回答できるように整理しておくとよいでしょう。もし経験が無くても上記の回答のように事前に勉強していることをアピールするのもいいですね。

コミュニケーションについて
面接官入社後はリモートワークになり、対面でメンバーと会う機会が少ないと思いますが、他のメンバーとの関係性構築に不安はありませんか?
リモートワークでの関係性構築はなかなかと大変です。自分も案件受託で新メンバーとコミュニケーションを意識して対応しております。現職や学生間でもリモートワークをしているようであればその経験を語るのがよいでしょう。もし経験が無く不安であれば、その会社ではどのような取り組みをしているかを聞いてみるのもいいかと思います。

面接官)
リーダシップを発揮した経験は?
回答例)
私が考えるリーダーシップは、各メンバーが責任を自覚できるように働きかけることです。
高校生のときにテニス部に所属していましたが、思うような結果を出せず、部員もやる気を失って練習を休みがちでした。それを見て私は、顧問の先生と部長にミーティングの場を持つよう提案しました。
やる気を出すにはどうしたらいいか、結果を出ために何をするべきか意見を求め、それぞれが責任を持つことを話し合いました。このミーティングで部員みんなが責任感が持つようになり、練習に打ち込んで大会でも上位入賞を果たすことができました。
この経験は、入社後にチームで仕事に取り組むときにも活かせると思います。
その他のよく聞かれる質問と回答例
自分は数千人も面接してきましたが基本的に聞く質問はほぼ同じです。面接官が何故この質問をするのか考えて、そこから回答を準備出来るとよいでしょう。以下に質問と回答例をまとめていますので面接前までに頭の中で整理してみてください。
自己紹介
面接官)
あなたのこれまでの経歴を教えてください
回答例)
〇〇〇と申します。宜しくお願い致します。私は大学卒業後から現在までに〇社でエンジニアを担当しました。1社目は新卒で〇〇会社に入社し、主に×××サーバーの構築や運用保守を経験しました。2社目は・・・・
現在は〇〇会社で××グループのマネージャーとして〇名のメンバーのピープルマネジメントと××、××、××などの案件のPMを担当しております。
回答例)
私は現状に満足せずに、常に現状の構成が最適なのか、部分最適になっていないか、過剰にコストがかかってないかを考え、サーバーの価格交渉から実際の運用、他システムとの連携までを想定・検討し、ゼロベースで環境を構築することを徹底してきました。御社でも積極的に新しい技術や新システムの導入にチャレンジし、社員が働きやすい環境を実現します。
学校卒業後から現在までの職務経歴をメインに紹介と同時に自身のPRポイントのアピールを盛り込むといいでしょう。あまりに長すぎると面接官が飽きてしまいますので2~3分でまとめてみてください。
面接官)
今回のポジションでどう活躍できるか、どのような強みが活かせますか?
回答例)
現職でも〇〇グループのリーダーとしてXXX、XXX、XXXの導入や運用改善に着手してきました。入社当初、〇〇の導入を検討していたが案件を先導して進めるPMがいないことにより導入が進んでいなかったのですが、私がPMとして訴求ポイントを経営陣やグループ会社の担当者に伝えていくことで従業員側から〇〇を利用したいと声があがるようにアピールしたことで導入の合意を得ることができ、コロナ対応に間に合わせることが出来ました。御社でもコロナ対応、ユーザーの利便性向上に向けてシステム導入を率先して引っ張っていきます。
ただ実績をあげたことをアピールするのではなく、自身の長所や強みがどのようにその経験に活かされたかを盛り込んでいきましょう。社内SEではヘルプデスク対応など受け身である人が多くいますが、自身が率先してシステム導入や改善を進めたことをアピールできると面接官の印象がいいですね。

転職理由、志望動機
面接官)
今回の転職理由を教えてください
回答例)
全体を俯瞰、全体最適を意識したシステム提供を実現できる環境でよりユーザや事業に貢献していきたいと考え転職を決意しました。その一手段として例えば・・・
転職理由は必ず聞かれる質問です。本来の理由であれば「収入をあげたい」「残業を減らしたい」「有名企業で働きたい」などでしょうが(自分もそうです)、ここはもっと掘り下げて何故転職を考えたのかを考察していきましょう。
例えば「収入をあげたい」が本音であれば、「収入をあげたい」→「もっと給与をもらえる技術がある」→「技術を活かしたい」と掘り下げることが出来ます。「技術を活かしたい」ことが本質であればそこに肉付けをして「自身の技術を活かせる環境で社会や事業に貢献したい」となり、これが転職理由となります。
面接官)
弊社の志望動機はなんですか?(なぜ弊社がよいか、弊社でどうなっていきたいか)
回答例)
現在の会社での課題や悩みの解決のために情報を検索したところ、御社では既に対応している記事を多くみつけました。例えば〇〇〇の記事を拝見し、技術力が高いことはもちろんですが、ユーザーの潜在的な課題を導き出し、それに対してスピード感をもって仕組みを創り上げてきたことで他社よりも2歩も3歩も進んでいると感じました。また、単一のシステムでの対応ではなく色々な検索の仕組みに対応するためにこの仕組みを導入していることに自身が目指している全体を俯瞰して部分最適ではなく全体最適を意識した仕組み創りに既に着手していることを感じ取りました。私も同じ思想のもとで従業員が自身の仕事に集中できる仕組みを作り上げていきたいと強く思いました。
志望動機もかなり頻度が高い質問です。転職理由と同様に本音を掘り下げていき、志望動機を考えていきましょう。ここで重要なのはちゃんと企業研究を行うことです。その企業の現状や強み、大事にしていることを理解出来ていなければ別の企業でいいんではないかと思われてしまいます。私が企業研究する場合には、その企業のTechブログや記事などを読み込み、どんな課題に対してどのような技術を用いて対応したのか、その対応によりどのような効果が表れたかを確認することで、その企業が何を重視しているかを知ることが出来ます。
例えばSlack関連の開発や改善の記事があるのであれば、この企業はコミュニケーションについて課題を感じ、コミュニケーションを活性化させたいと考えていると推測できます。つまり社員間の情報共有を大切にしている企業であるということです。このようにその企業の情報からニーズを確認し、それを盛り込んだ志望動機を考えることが重要です。

キャリアプラン
面接官)
入社をして何をしたいと思っていますか?
面接官3~5年先にこうなっていたいというイメージを教えてください
回答例)
社内システム全てを把握し、個別最適ではなく全体最適を自らが先導して進めていける人物をイメージしています。システム投資は、経営戦略を実現するもので、それが構築できるのは複数の現場を俯瞰する情報システム部門が最も適していると考えています。自分の○○○という強みを発揮して現場のヒアリングから潜在的な課題を導き出し、従業員が自身の仕事に集中できる仕組みを作り上げていきたいです。
面接官はこの質問でどのチーム(プロジェクト)にもっとも適しているかを判断したいと考えています。まったく経験の無いことをやりたいとアピールすると面接官もイメージがしづらいと思いますので、章立てて「まずは○○の経験を活かして、△△に携わりたいと考えています。そちらで実績を積み、2〜3年後にはマネージャーを目指したいと考えています。」といったようにまずは即戦力として活躍できるポジションをアピールし、そこで実績を積んだうえで数年後に目指したい姿をアピールできると面接官もイメージしやすいと思います。
目標が高すぎる(社長になりたいなど)となれなかった時に退職のリスクがあると思われてしまいますし、逆に低いと入社しても成長しないのではないかと思われてしまうので、現実的な目標をイメージするようにしましょう。

今までの経験
面接官)
今までの業務の中での成功体験をお聞かせください
回答例)
システムやグループ会社毎にセキュリティルールがバラバラだったものを現状のリスクを洗い出し、それをリスクヘッジできるようにするために基本となるセキュリティポリシーを設計(IP制御からデバイス制御)しました。それを経営陣やグループ会社に説明することで今のままではリスクがあること、それをルールを定義することでリスクヘッジ出来ることを理解してもらい、セキュリティポリシーを刷新することが出来ました。これによりセキュリティを強化したうえでリモートワークへシフトすることが出来ました。
面接官は成功体験を聞くことでどんなことに気をつけて、何を重視してやり遂げたかを確認したいと考えています。ただメンバーとしてプロジェクトに関わっただけでは弱いので、自身が主体的にどんな役割を担ったか、どんなことを工夫したかを盛り込むようにしましょう。
面接官)
現職での失敗体験があれば聞かせてください
回答例)
グループのメンバーと案件を進める際に案件の進め方から注意ポイントまで細かく指示を出して案件を進めたことがあり、案件自体は問題なく完了まで進めることが出来ましたが、同様の案件の際も自分が指示をしないとメンバーが進められなくなってしまった経験がありました。メンバーの成長も考え、あえて1から10までやることや意義、目的を言わずにメンバー自身が考える能力を身に着けられるようにマネジメントのやり方を変えました。これによりメンバーが成長し、メンバーに安心して案件を任せられるようになっただけでなく、メンバーが私から認められていると感じたようで私への信頼感もあがり、グループのパフォーマンスが向上しました。
面接官はこの質問で失敗から何を学んだのか?どのように乗り切ったかを確認したい考えています。ただ失敗の話をするだけでなく、なぜ失敗したのかを考察する能力もみていますので、ちゃんと失敗の本質について向き合うことが大事です。失敗の原因がわかればそこに対してどのように対処すればいいかが見えてくると思います。
一番ダメなのは他責にすることなので、「○○のせいで」や「自分のせいではない」といった回答はしないように気をつけてください。

こちらからの質問も用意しましょう
面接では最後にこちらから質問する時間があります。質問が無いと回答してしまうと「うちの会社に興味がないんじゃないか?」と思われてしまう可能性がありますので、事前に聞きたいことを2〜3つ用意しておきましょう。
質問例)
御社のHPブログで〇〇に取り組んでいるという記事を拝見しました。○○に課題を感じ、取り組んでいると感じましたが、リモートワークに対してはどのような取り組みを検討されているのでしょうか?
質問例)
○○様の目から見て、現状の社内システムの課題は何でしょうか?
質問例)
これから導入予定(導入を検討している)のシステムはありますか?
質問例)
〇〇様のお立場だからこそわかる御社の魅力や、今後強化していくべき点を教えていただけますか?
質問をすることでよりその企業の理解が深まり、企業を選定する情報が増えるだけでなく、面接官へ志望度をアピールすることにもつながります。回答例にある通り、Techブログを読んで、自分はこう考えているがいかがでしょうかといった質問であれば、ちゃんと企業研究をしていることが伝わりますし、物事の本質を捉える能力があることもアピールできます。
絶対にしてはいけない質問は以下の通りです。

- 給与や福利厚生について聞くこと
→お金にしか興味がないと思われる - 残業時間を聞くこと
→定時しか働かないと思われる - 企業のホームページなどに情報があることを質問すること
→企業研究が足りないと思われる - 回答しづらい内容の質問
→回答ができなく、雰囲気が悪くなる

まとめ
面接でよく聞かれる質問を回答例をもとに解説していきました。1番大事なことは自分の経験や思いについて深堀をすることで何をそこから学んだのか、何が自身の強みなのか、それらを活かして会社に貢献できるかを面接官に伝える準備を行うことです。就職・転職を考えているエンジニアの方々の参考になれば幸いです。

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